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乳腺炎奮闘記⑧ ~時間割授乳、ポンピング授乳~

乳腺炎奮闘記④でチラッと触れましたが、ブログ「ちょっと理系な育児」に書いてある「時間割授乳」と「ポンピング授乳」を試しました。

結論から言うと、時間割授乳・ポンピング授乳どちらも、効果があります!!!!

母乳過多に悩んでいる方は、時間割授乳から始めてみることをオススメします。

それでは、私の時間割授乳・ポンピング授乳の経過を簡単にまとめます。


【基礎知識】

時間割授乳とは、「数時間ごとに時間を区切り、その間は片方のおっぱいだけから授乳する」というものです。

※時間割授乳の詳しい方法は、ちょっと理系な育児のブログにてご確認ください。

※時間割授乳は、ブロックフィーディングとも呼びます。

なぜこれが母乳過多の改善につながるかというと、乳房に母乳が溜まっている時間を長くすることで、母乳の生産量を抑えられるからです。

乳房は、空になると、新たな母乳を生産します。

そこで、長時間乳房に母乳を溜め、母乳の生産量を抑えるというのが、時間割授乳の狙いです。

なお、お世話になった助産師さんから、「時間割授乳は、断乳の際に用いる手法でもあることは忘れないでね」と言われました。

断乳の際に用いる=母乳の生産を止める ということは、理解が必要です。

ポンピング授乳は、「乳房を可能な限り空にしてから、時間割授乳を行う」というものです。

これは、乳房に適切な母乳生産量を教えることが狙いです。


【経過】

①1~5日目:両乳とも4時間間隔

まずは、両乳とも4時間間隔で始めました。

4時間間隔の片乳授乳を5日間行ったところ、左乳は4時間空けても張らなくなりました

右乳は、大きな変化は見られませんでした。

この間、乳腺炎にはなりませんでした。


②6~10日目:左乳5時間間隔、右乳4時間間隔

6日目から10日目は、左乳は5時間、右乳は4時間空けることにしました。

その結果、左乳は5時間空けても張らなくなり右乳は4時間空けると張りはするものの、以前よりかなりマシになりました。

この間、乳腺炎になった回数は、右乳2回、左乳1回です。

右乳の乳腺炎はいずれもの部分で、乳腺外科の先生や桶谷式の助産師さんから「異常に細い」と指摘された乳腺の部分でした。


③11、12日目:左乳6時間間隔、右乳5時間間隔

さらに間隔を空けることにしました。

その結果、左乳はほぼ張らなくなりました!!!!

当初と比較すると、劇的な変化です。

差し乳とまではいかないものの、母乳過多は明らかに改善されていると感じました。

他方、右乳は、まだ張りますし、シコリができて乳腺も詰まります…

この間、乳腺炎になった回数は、右乳1回ですが、温おしぼりで消せるザコでした。


④13~19日目:両乳とも6時間間隔

ついに、両乳とも6時間間隔を空けることにしました。

左乳は、もう張ることも乳腺炎になることもなく、快適な授乳状況です。

右乳は、まだ張りますし、乳腺炎にもなります。

この間、乳腺炎になった回数は、右乳3回で、うち2回はやはり脇の部分でした。


⑤20日目:右乳のみポンピング授乳、両乳とも6時間間隔

20日目の朝、電動搾乳機で右乳を排乳し、すぐに授乳するというポンピング授乳を行いました。


⑥21~30日目:両乳とも6時間間隔

左乳は、まったく張りません。

そして、右乳は、なんと、ポンピング授乳後、ふわふわになりました!!!!!

産後初めてのふわふわのおっぱいになり、かつ、張りも弱くなったので、ポンピング授乳の効果を実感しました。

ところが、やはり問題の乳腺が細すぎる脇の部分だけはシコリができて乳腺炎になってしまいました…

そして、この乳腺炎を最後に、断乳をしました。


以上が、私の時間割授とポンピング授乳の経過です。

ここから、時間割授乳とポンピング授乳は、乳腺が細いなどの基礎疾患のない母乳過多は改善できると言えます。

私のように、乳腺が細すぎるなどどうしようもない基礎疾患がある場合は、時間割授乳やポンピング授乳でも乗り越えられません。

しかし、そのような問題がない方は、時間割授乳やポンピング授乳で充分乗り越えられます!!!

授乳間隔を空けることは、とても勇気がいります。

私も、始めるまでは乳腺炎にならないかとても不安でしたし、お世話になっていた助産師さんも「これだけ乳腺炎を繰り返しているから片乳授乳はやめておいたほうが…」と否定的でした。

しかし、基礎疾患のない左乳は約2週間で効果が出たので、人体実験をした身としては、母乳過多の方はぜひ時間割授乳から取り組んでほしいと思います。

注意点として、年末年始やゴールデンウィークなどの医療機関が長期休暇に入ってしまう時期は避けることを推奨します。


ちなみに、電動搾乳機は、メデラのものを使用しました。

少々値が張りますが、その分パワーがあるため短時間で搾乳でき、かつ、痛くないので、かなりオススメです。

パーツが大きく、組み立ても簡単で、お手入れも特段気になりませんでした。

なお、メデラの電動搾乳機をオススメしてくれた友人によると、メデラはハンズフリーの搾乳機も販売していますが、こちらはパワーが弱いので運転中も使用したいなどの特異な事情がない限りはオススメしないそうです。

※メデラの搾乳機の瓶は、ピジョンのスリムタイプの哺乳瓶の乳首と互換性があるそうです!


私の人体実験が、母乳過多でお悩みの方のお力になればと思います。

ご質問等ございましたら、コメントいただければ、記憶にある範囲で回答させていただきます!


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